43. ひずみトーン、クリーントーン、ゴーストトーンの「タッチ」

STEP3 剛性のコントロールをするための第一歩

またまたそんなこと言っても、「いちいち一打ごとにグリップを変えて演奏なんてできるかー!?」と、思ってしまった方も多いのではないしょうか?

よく、人それぞれ手の形や大きさも違うから、「自分にあったグリップを見つけよう!」などと言われているため、「自分のグリップはこれだ。」と、グリップをたった一つの形に、決めてしまっている人も多いかもしれません。

そういったドラマーにとって、剛性コントロールを行うのは、確かに至難の技になるでしょう。
(ジム・チェイピン氏も、教則ビデオの中で、「グリップを一つに決めるのはおかしい!」と言い、使用用途に応じた、多種多様なグリップを、たくさん紹介しています。あのビデオでの中でも、「要注目!」と言える部分ではないでしょうか?)

そこで、どうしても必要なテクニックがあります。それは、フリーグリップシステムです。

なぜなら、

フリーグリップシステムができないと、スティックの剛性そのものを低くすることができないばかりか、スティック剛性を瞬時に変化させる事も、物理的に不可能になるからです。

またフリーグリップシステムは、モーラー奏法やフレディグルーバー・システムができないと、実演奏には使用できません。 ですので、実はそれらの奏法ができないと、剛性コントロールそのものが出来ないのです。

日本的奏法でグリップだけを変化させて剛性コントロールを行なおうとしても、ほとんど「音」には反映されません。ですから、日本的奏法のままでも「剛性コントロールが出来る」なんて勘違いはしないようにして下さいね。

スティック剛性のコントロールも、身体と切り離して考える事は不可能なのです。グリップだけ真似しても実演奏に生かせる日はやってこないので、ぜひとも身体と併せて練習を行って下さいね。

ドラムを始めたばかりの、「超初心者」は誰もが「高剛性」です。 しかし、練習を繰り返したり、ドラムスクールで習ったりしていくうちにどうしても、一番安易な普通剛性に落ち着いてしまうドラマーばかりが目立ちます。 普通剛性は、とても簡単でマスターもしやすいので、あえて普通剛性での練習は必要ないのではないでしょうか?

STEP4 実際の組み合わせ、その特徴と代表的なドラマー

この表はあくまで目安で、実際には音量も剛性も、もっと微妙な範囲で変化します。 音量を「大」「小」だけとか、剛性を「高」「普通」「低」という風に荒っぽく区切ってしまえるほど、単純ではないのですが、読む人にわかりやすいように、あえてこのような表にしました。

日本的奏法は、表の 緑色の部分 しか使う事ができない奏法なのですよ!

ドラマー別剛性表

ボクサーが「速くて突き刺さるようなパンチ」と、「重くのしかかってくるようなパンチ」を使い分けて、対戦相手を翻弄するように、超一流ドラマーもスティック剛性コントロールによって、聴き手の耳を翻弄しているのです!

NEXT剛性をコントロールする事で、どのくらいスティックの音が変わるのかを、動画でチェック!