12月, 2003 | K's MUSIC ドラム人間科学理論
月: 2003年12月
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2003.12.17
(2003/12/17アップ。12/29動画を改良。2004/02/21書式を改良)
多くのドラマーが一番、分析、研究しているのがグリップと言ってもいいほど、ドラム教則本や教則ビデオ、ドラムセミナー記事等で必ず触れられる項目となっています。前回までのショルダームーヴ奏法やボディショット等の胴体奏法よりも、グリップについて分析、研究している人の方が多いのではないでしょうか? そこで、今回は海外の超一流ドラマー達が共通して行う「フリーグリップシステム」について解説していきたいと思います。 この、フリーグリップシステムのキーワードは、手指にかかる「慣性力」です!!STEP1 支点・力点・作用点
グリップのセミナー記事でもよく言われる「支点」という考え方がありますが、実際のところはどうなっているのでしょうか?まずは日本的グリップとフリーグリップシステムの支点・力点・作用点を比較してみましょう。日本的グリップの、振りおろし中とショット時における手の形
日本的奏法では親指と人指し指を固定して、しっかりとした支点を作り、中指・薬指・小指で握りこむ動きが目立ちます。
フリーグリップの、振りおろし中とショット時における手の形
フリーグリップシステムでは、通常は支点となるはずの親指と人指し指自体も動いているのが特徴です。
「ホントかよ!?」と思ってしまった人も多いかもしれませんが、皆さんもすでに海外の超一流ドラマーのビデオ等で、目にしてるはずですよ!! それでは、実際に日本的グリップとフリーグリップのストロークを、次の動画でご覧下さい。特に注目して頂きたいのが、親指と人指し指(もしくは中指)の使い方の違いです。動画:日本的グリップのストロークとフリーグリップのストロークの違い
いかがですか?日本的グリップでは親指と人指し指を固定して、中指・薬指・小指で握りこむ動きが目立ちますが、フリーグリップシステムは支点となるはずの親指と人指し指自体も動いていますよね。ということは、親指と人指し指は支点ではないということになります。(この動きを、手首のスナップと勘違いしてしまっているセミナー記事や教則本をよく見かけます。また「小指でスティックを巻き込む」というようなグリップとも、フリーグリップは全く別物です。勘違いなさらずに読み進めて下さいね!)日本的グリップとフリーグリップの「支点・力点・作用点」の違い
日本的グリップの場合
「親指と人差し指(もしくは中指)を支点」にというのは一般的によく言われている考え方です。
フリーグリップの場合
フリーグリップシステムには明確な支点は存在せず、慣性力によって支点位置は支点ゾーン内で刻々と変化します。
フリーグリップでは、主に●印の関節が慣性力によって動くのが特徴です。 特に、親指の根元の関節が動くことが重要となります。 (注:×印は「親指の根元」ではありません!)
NEXTどうしてこのような勘違いした日本のグリップが生まれてしまったのでしょうか?