5月, 1998 | K's MUSIC ドラム人間科学理論

月: 1998年5月

  • 1998.05.01 海外の超一流ドラマー達が行うフィンガーコントロールは主に「瞬間的トーンコントロール」と「瞬間的ダイナミクスコントロール」を目的としたもので、一般的に考えられている「スピードを目的としたフィンガーコントロール」とはまったく異なるものです。 まず「瞬間的トーンコントロール」についてです。 打面ヒットの瞬間、スティックに触れている「指の接触面積」を多くするとスティック自体の剛性が上がるため、アタックの立ち上がりが鋭くなって音が締まり、ピッチも高い音になります。逆に接触面積が少なくなるほどスティック剛性が下がるため、音の立ち上がりが鈍くなり、ピッチも低くなります。 この両方の特性をハイハットやライドやゴーストノートに一打ずつの瞬間で使い分けて独特のグルーヴ感を生み出していたのが、ジェフ・ポーカロです。 次は「瞬間的ダイナミクスコントロール」についてです。 下記譜面フレーズのように、アクセント=フォルテシモ,通常音=ピアニシモとした場合、フォルテシモとピアニシモが一つのフレーズ内に同時に存在する事になります。 通常、不可能と思われるこの瞬間的ダイナミクスを、ピーター・アースキンやデニス・チェンバースらは、手の中側のスティックストローク幅を「指」を使って瞬間調節することで可能とし、彼らの音楽表現の大きな武器としています。 皆さんも「グルーヴ」や「音楽表現」のためのフィンガーコントロールをマスターしてみてはいかがでしょうか?
    フィンガーコントロール 譜面
    • リムショット及びシンバルへのショルダーショットは使用しない。
    • アクセントはフォルテシモ(その楽器の最大音量)それ以外の音は全てピアニシモ(叩くのではなく、スティックの先端で触れる程度)で演奏する。

    1998年5月