1月, 1997 | K's MUSIC ドラム人間科学理論

月: 1997年1月

  • 1997.01.01 今回は海外の超一流ドラマー達の多くに共通するスティックの持ち方、グリップ力学のお話です。 最初に「構え」ですが、下の写真を見て下さい。(名古屋から月一回4時間のドラムレッスンに通う松田大学君です) ここまで脱力しては叩けないと思われがちですが、ローピッチタムでもフォルテの音量を出せる奏法があるのです。
    次は「支点」についてです。彼らには定まった支点箇所は一切無く、スティックを振ることで発生する慣性やリバウンドの力を最大限に有効利用する結果、一打ずつの一瞬で支点ゾーン内での支点移動を繰り返す「移動支点スティッキング」を用いています。なぜなら、明確な支点箇所を作ることはリバウンドの力を自身の指の力で妨げるばかりか慣性力学の法則にも反するが故に必ず力む結果となるからです。
    最後に「スティックの持ち方の概念」についてです。

    1. ホールドグリップ

    ホールドグリップ

    写真1

    一般的には写真1のような「ホールドグリップ」を主体に考えられがちですが、

    2. オープングリップ

    オープングリップ

    写真2

    ハイテクニックな演奏ほどの「オープングリップ」の使用頻度が増し、上級者になるほど無意識に身についているものです。

    結果的にオープングリップのマスターの度合が、ルーディメンツ等の上達度を決定づけてもいるのです。超一流ドラマー達の奏法は一般のものとは一線を画し、科学的かつ合理主義に徹した本物のナチュラル奏法なのです。

    1997年1月