47. STEP3 ブーストストローク

SECTION3 回転力を加えるタイミング

モーラー奏法で爆発力が出せるかどうかはどのタイミングでスティックに回転力を加えるかにあった !?

通常、モーラー奏法と言うと、「外側の回転」や「内側の回転」、 その時の「ライン取り」や、「脱力やリラックス」といった事が語られる事が多いですが、 「どのタイミングでスティックに回転力を加えるか?」 という事を 「厳密に!」 考えた事はあるでしょうか?

ここでは仮に

  1. 振り下ろし始め = スタートポイント
  2. 振り下ろしの途中 = ミドルポイント
  3. 打面に当たる場所 = ヒットポイント

と、します。

ブーストストローク1は、手首や指などの末端の回転を「わざと」遅らせて、普通の叩き方では決して起きないくらい、スティックを加速させる のがポイントです。例えて言うなら「スティックにターボをかける」ようなイメージです。

「スティックにターボをかける」には、スタートポイントではなく、”ミドルポイントやヒットポイントの直前”まで 手首や指の回転を遅らせる必要があります。

しかし、モーラー奏法に取り組んでいても腕の落ち始めのスタートポイントで手首や指などの末端が勝手に動いてしまう方が非常に多い のです。

「ムチのような動きをする」とよく言われるモーラー奏法で「そんな事があるはずがない !!」と思うかもしれませんが・・・

動画:モーラー奏法の盲点

動画のように、ゆっくりなプレイではムチのような動きを意識できていても、結局 速くなった時には、腕の落ち始めで末端が反応してしまっている方がほとんど です。

検証!もし、野球のピッチングでこうなってしまうと、つまり「投げ始め」で末端を反応させてしまうとどうなるでしょうか?

動画:野球で例えると・・・

当たり前ですが、先に末端側が反応しては速い球は投げられないので、1番最後に末端側を使うはずです。
これと全く同じように ドラムでも最後に末端を回転させると、

動画:最後に回転させるブーストストローク

いかがでしょうか? 普通の真っすぐ叩く奏法や通常のモーラー奏法のような「初速の維持」ではありえないくらいの加速を、外側・内側、両方の回転でスティックに加える事が可能になるのです。

この加速を”続けながら”ヒットするモーラー、そのやり方こそがブーストストローク1なのです。
NEXT実演!ブーストストローク1の威力!